データマイニング<続き>

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データマイニング<続き>

2008年10月01日
 9月16日号で「データマイニング」を取り上げたところ、訪問した商品取引員様で「データマイニング」が話題になり、非常に興味をお持ちいただいている商品取引員様が多いとわかりましたので、今回も引き続き、「データマイニング」を別の角度から取り上げてみたいと思います。

 前回は商品取引の投資家層についてお話を致しましたが、今回はリスク管理や価格分析による売買方針の策定(テクニカル分析による売買システムの構築)などについても言及してみたいと思います。

 商品取引員がコンピュータに所有(保存)しているデータには様々なものがあります。前回もお知らせしたように、委託者の属性はその最たるもので、そのデータを基に取引していただけるような顧客層を導き出し、その層を中心にアプローチをすることでより効率の良い営業に結びつくと考えます。

 他には財務データがあります。さらに自己ポジションや委託者ポジションのデータを加えて、経営計画をシミュレーションできます。また、日々の最大損益(バリュー・アット・リスク)を予め知ることで、現在の財務状況でのリスク管理が可能になります。当然のことですが、これらの分析を委託者のポジションにも活用することで、委託者も安全な売買を行うことが可能になります。

 日々の価格データも貴重なデータです。

 委託者が最も喜ぶサービスは、相場の方向性を正しく導いてあげることです。つまり、相場を当てる情報を提供することです。相場の方向性分析の手法にはファンダメンタル分析(基本分析・需給分析)とテクニカル分析(価格分析)の二つがあります。

 商品先物取引ではファンダメンタルな情報が多くありすぎて、それらの情報を基に価格の方向性を分析するのはプロでも至難の業です。それは、供給者側と需要者側、それの中間に位置する流通側との思惑が、一つの情報でも取り方が大きく違うからです。さらに、末端の消費者はその時々の景気動向や社会環境により、最終消費を判断しなければなりません。しかも、ファンダメンタル情報を自社で加工するには膨大なデータを、新たに入手しなければなりませんからコスト的にも如何なものかと考えます。

 ところが、価格分析は日頃皆様が入手しているデータです。しかも、価格は供給者・需要者・流通業者・最終消費者の相反する立場を含む、全ての人(法人)が判断したファンダメンタル分析により形成されています。しかも価格は1銘柄1つです。従って、皆様お手持ちの価格を分析することで、労せずして価格の方向性が分析できることになります。

 これまで商品取引員様はテクニカル分析を不得意としてきたように思います。これは営業の性質上、お客様にファンダメンタルな情報を提供したほうが理解を得やすかったからでしょう。しかし、せっかく入手しているデータでこれを無駄にすることはありません。しかも、証券取引を行っている投資家は、テクニカル分析のほうが簡単で身近に感じているようです。研究してみたら如何でしょうか。