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海外先物市場の現状

2009年6月16日

 欧米を中心に世界各国で先物取引は行われています。今回は、国内商品先物取引
と海外先物取引が同じ法律に包括されることを機に、海外の先物市場の現状について
述べてみたいと思います。

 海外先物取引について触れる前に、世界の取引高に占める日本の現状をお知らせ
します。 2008年度の全世界の先物取引の取引高は178億枚でした。市場占有率は
米国40%、アジア28%、ヨーロッパ22%、残りがその他です。アジアは昨年ヨーロッパ
を抜いて初めて2位になりましたが、これは中国の大躍進と韓国の株価指数の増加
です。日本は世界の1.5%、アジアの5%に過ぎないのです。また、商品先物取引に
限れば世界の0.3%しかありません。

 <米国の先物市場>

 アメリカにはシカゴ商品取引所とシカゴ商業取引所、ニューヨーク商業取引所を中心
に、多くの先物取引所があります。取り扱い上場品目は200種類にもおよびます。
最近では天気の先物取引がCMEに上場されて話題になりました。また、最近は取引
の電子化と共に取引のミニ化も進み、ますます先物取引が身近になってきています。

 商品として可能性のあるものは、常に開発が検討されると同時に、見直しも頻繁に
行われ、常に魅力ある商品作りが行われています。日本とアメリカの先物市場の大きさ
例えて、日本は地方の商店街の個人商店、アメリカは大型総合デパートと言う人も
いるようです。

 <ヨーロッパの先物市場>

 多くの国で先物取引が行われています。有名なところではロンドンにある国際石油取引所やロンドン金属取引所があり、ヨーロッパの中核をなしています。さらに、最近はヨーロッパで複数国にまたがるユーロネクストが勢力を伸ばしています。ヨーロッパを
拠点とし、米国にも進出しているユーレックスは先物・オプション取引では世界最大
と言われています。

 <アジアの先物市場>

 中国では上海先物取引所、大連商品取引所、鄭州商品取引所がビッグスリーです。香港、マレーシア、シンガポールなども活発に取引が行われています。韓国は韓国取引所のコスピ200が有名です。コスピ200は、OLや主婦にも大人気のオプション取引で、宝くじ感覚で庶民が取引に参加しています。

 アジアの市場占有率は米国に次いで2位ですが、その原動力はなんの言っても中国市場の大躍進にあります。日本は日経225の先物・オプション取引を加えてもアジアの
5%しかないのは驚きです。

 世界の先物取引はISVシステムを介することで完全にグローバル化しており、取引所自体も買収や合併が繰り返され無国籍化している状態です。日本は先物先進国であったはずですが、現在は世界に取り残されてしまった後進国です。今夏の法律改正により、世界進出の足掛りが出来るようになりますから、実際に取引を仲介する商品先物取引業者には是非とも元気を取り戻し、世界で大いに活躍して欲しいと思います。