【第26回-2】
財団法人VEC 理事長 濱田 隆道 様
| 今回も財団法人ベンチャーエンタープライズ濱田理事長に登場していただきます。日本でのデリバティブ取引の普及など、熱い思いを話していただきました。多摩大学でのご講義等を含めてお伝えします。ご期待下さい。 | |
| ODKIS | ―現在は多摩大学の客員教授もなされておりますが、どのような内容の講義をなさっているのでしょうか。 |
| 濱田 理事長 |
社会人を対象にしています。この春からはベンチャービジネス論ですが、その前の約3年間はファイナンス理論を教えていました。内容としては「金融工学」「行動経済学」「マーケット・マイクロストラクチャ」などでした。中には損保会社のファンドマネージャーのトップもいました。最近ですが、その会社では商品先物をポートフォリオの中に組み込んでいますよ。実務に役立ててもらえると嬉しいですね。 |
| ODKIS | ―多摩大学といえば河村先生も先物取引ゼミをご担当されていますが、先物取引にずいぶん力を入れられているのですね。学生の反応は如何でしょうか。 |
| 濱田 理事長 |
河村先生のほかにも宇佐美先生も講義されていますし、東工取の小野里理事も客員教授として教えています。学生さんは金融機関の方が多いですね。まれに商品先物業界の方も参加しますが、もっと増えて欲しいですね。皆さん理解力は高いですよ。この多摩大の講義を2年間受講しますと、MBAの資格も取得できますから意義はあると思います。 |
| ODKIS | ―先物取引については、他にも経済誌にデリバティブ関連について連載されているようですね。そのことについてお話いただけますか。 |
| 濱田 理事長 |
多摩大はデリバティブ取引に力をいれていますが、そこで講義したことなどを中心に寄稿しています。ただ、経済誌の場合は啓蒙の意味合いもありますので、講義よりは噛み砕いて分かりやすくしています。 |
| ODKIS | ―濱田理事長は先物取引を含むデリバティブ全般についてご造詣が深いようですが、デリバティブ取引との関わりについてお話下さい。 |
| 濱田 理事長 |
東工取に来てから勉強し始めたのですよ。最初の一年間は流石に人に教えることは出来ませんでしたが、2年目の中頃からは教えていましたね。実は私たちの学生時代はデリバティブ自体が発達していませんでしたし、ブラック・ショールズ・モデルが発表されたのも大学を卒業した後でした。 |
| ODKIS | ― 一昨年の商品取引所法改正は商品先物取引業界に大きなダメージを与えました。ご感想をお聞かせ下さい。 |
| 濱田 理事長 |
私も当時法改正を担当した横尾課長も法律改正でコンプライアンス強化を目指したわけではありません。それより、商品先物取引のインフラである法律を世界標準に揃え、業界の発展を図ると言う考え方でした。ところが国会審議の過程で様々な問題が指摘され委員会修正という形で、コンプライアンス強化の条項が入れられたのが経緯です。ただ、その前の改正の時に省令に書かれたことを法律の条文に移しただけで、特段新しいことではありませんでした。しかし、その後、ガイドラインの作成に入りましたが、国会での議論が厳しかったので、商品取引員運営には厳しいガイドラインになったのかもしれません。 もう一つお話しておきたい点は、法施行時にはJCCHの預かりが3800億円で出発しましたが出来高も徐々に回復し、昨年6月には5400億円まで増加しています。つまり、1年で法改正の衝撃は吸収したと思っていましたが、何故か理由はわかりませんが、私が東工取を離れた6月以降出来高が再び低迷し、預かり資金も大幅に減少するということになっています。現時点の低迷が改正法施行後ずっと続いているかのような論調が多いですが、それは事実を踏まえていません。今後も委託者が儲かる方向に努力すれば業界の未来は明るいのではないでしょうか。 |
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