インタビュー【第27回-3】

業界のキーマンへのインタビュー記事です。

現在のページ位置

Home  > INSIDE View  > インタビュー

【第27回-3】
米穀新聞社 取締役 竹下 大介 様

今回は米穀新聞社取締役で商取ニュース編集長の竹下大介様の3回目をお届けします。今回はコメ上場問題やデリバティブ商品上場問題などについてお聞きしています。
 
ODKIS ―JCCHの清算資格についての言及が増えてまいりました。殆どの声は、純資産額等でハードルを高くしようとするものだと思いますが、どのようにお考えですか?
竹下
取締役
清算をするということは相場の勝ち負け以前の問題ですから、倒産しない大資本を入れて清算機構が"安全"であるという信頼を勝ち取る必要があります。そのためには、都銀や大証券などの大資本を入れる必要があります。協会も純資産額の見直しを言っているようですが、私個人としては50億円程度は必要だと思っています。
ODKIS ―次はコメ上場問題についてお尋ねします。前回の申請では生産者側の抵抗が思いのほか強かったこと、生産調整に支障を来たすなどの理由から先延ばしになりましたね。しかし、取引所側は再度申請をし直すと言っていますが、雰囲気は如何ですか。
竹下
取締役
確かに再度申請を行なおうとしているようですね。特に東穀取の渡辺理事長は「自分はコメ上場のために来た」と仰っているぐらいですから・・。私の認識では、コメの輸出入は活発になりつつありますから、上場に向けての環境の変化は感じます。しかし、生産調整が上手く機能しなければ厳しいかもしれません。今回も不認可の場合、当分は難しいでしょうから、慎重に運ばなければならないと考えています。
ODKIS ―新規上場についてもう一つお話しを聞かせてください。それは天候デリバティブのことです。企業の70%の業績が天候に左右されると聞いています。また、損害保険会社や商社が天候デリバティブ商品を販売しています。ニーズは非常に高いと思うのですが、やはり有体物・無体物の壁があるのでしょうか。
竹下
取締役
企業の業績は天候に左右されるとは理解していましたが、70%もの企業が影響を受けるとは思ってもみませんでした。日本には四季がありますから「夏は暑く冬は寒い」状況なら企業活動は順調に行くのでしょうが、地球温暖化などの影響で天候不順が続くようであればリスクヘッジのために天候デリバティブ市場は必要ですよね。以前、東穀取が「寒い夏・暑い冬」に対応するために気温の上場を検討していたと記憶しています。それに、東工取は二酸化炭素の排出権・排出量についても研究していました。多分、両者とも継続していると思いますよ。日本では業者間で排出量の売買を相対で行なっていますし、損保会社などが企業向けに天候デリバティブの商売を行なっていますから、市場としては十分に成り立つと思っています。ただ、仰るとおり、有体物・無体物の関係もありますし、東京金融先物取引所も研究しているようですから、現時点では何とも言えません。
   
   

(株)米穀新聞社
〒103-0014
東京都中央区日本橋蛎殻町1-9-2
TEL:03-3669-5461