インタビュー【第30回-2】

オーテック株式会社によるインタビュー。

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【第30回-2】
AZPlanning 代表取締役社長 片川 孝雄 様

今回はオーテック顧問の片川様の2回目です。前回は業界の電算化への入り口をお話していただきました。今回も引き続き「商品先物取引業界のシステム化を振り返って」についてお話していただきます。
 
オーテック ―前回はかなり突っ込んで話していただきました。感謝しています。前回での感想は随分長い歴史があるんだな~、ということでした。
片川様 当時は各社とも手書きでの帳簿作成に限界を感じていましたから、T電算の倒産には各社が混乱したと思います。私が在籍していた取引員では、S計算センターで一時凌ぎの処理を依頼しましたが、同じようなことが起きないかという心配や、委託者情報が漏れないかという不安がありましたね。でも、実際には信用問題になりますから、そういうことはないと思うのですが、他の取引員も同じような心配をしていたみたいですよ。私が在籍していた取引員でもその後暫くして自社導入に踏み切りましたからね。
オーテック ―自社導入での苦労話はありますか?
片川様 システムコンセプトを言う前に、取引員時代の移行作業について少しお話します。先ず、自社システムの開発ですが、自社にコンピュータについて知っている人は居なかったのです。従って、ソフト会社に開発を依頼しましたが、当時は商品取引のSEなんていませんでしたし、我々も知識のある人はいません。そこで、証券経験のSEを採用しまして、我々の知識を付加させながらの開発でした。そう言えば、データ移行もとても重労働でしたね。移行作業は移行プログラムを組んで行えば良いはずですが、依頼していたS計算センターは我々が出るということは収入減を意味する訳ですから、移行プログラムは作ってもらえなかったのですよ。ですから、ある時点のデータを新システムに全て入力し、旧システムとの照合は読み合わせで行いました。連日連夜、市場部の社員を中心に泊り込みで行っていました。
オーテック ―苦労をされたのですね。今では考えられないことです。ところで、当時のシステムコンセプトはどのようなものでしょうか。
片川様 大きな柱が三つありましたね。一つ目は全店オンライン。二つ目は委託者情報等の機密保持、そして最後は業務の合理化です。当然ですが、コストを掛けないでですよ。多分、各社も同様だったと記憶しております。当時はコンピュータの値段が高かったですし、増え続ける処理を短時間で行なうにはオンライン処理で人件費を削減することが将来的な展望においても有効だと考えていました。また、全国オンライン処理という言葉の響きも良かったですね。
   
   

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