インタビュー【第32回-4】

オーテック株式会社によるインタビュー。

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【第33回-1】
株式会社 東京証券取引所グループ
経営企画部課長 長谷川 勲 様

 今回から株式会社東京証券取引所グループ 経営企画部課長 長谷川 勲様に登場して頂きます。長谷川様はご多忙中にも拘らず、様々な資料をご提示して頂きながら、多くの時間を割いていただきました。心より感謝申し上げます。さて、第一回目の今回は東京証券取引所の役割や市場規模などについてお聞きしています。ご期待下さい。

オーテック ―証券取引所の社会的な役割についてお教えください。
長谷川様

証券取引所の役割は大きく二つあります。一つは個人投資家を含めて資産運用の場を提供することです。1500兆円の金融資産を有効活用するための場であるということです。そして、その場を如何に効率的に公平に、さらに信用性と利便性を追求しながら提供していくことにあります。二つ目は、上場会社に資金調達の場を提供することです。マーケットを通じて、投資家から資金を調達し事業に生かして頂くということですね。商品先物市場も資産運用の場ですが、違うところは発行会社のニーズと投資家のニーズが合致することが望ましいということなのです。ですから、東京証券取引所のロゴマークは左右から矢印が重なり合いながら伸びています。これは一方が投資家でもう一方が発行会社を意味しています。つまり、双方の出会いの場を提供することを目的としています。お互いのニーズの合致する場でなければなりません。
ところで、東京証券取引所は中期経営計画で、アジアの資金循環の中核市場になることを目指しています。これは日本を含むアジアの事業会社に資金調達の場を提供することであり、同じくアジアを中心とする投資家にリスク分散の場を提供しようという強い意思の表れなのです。

オーテック ―長谷川様は東京証券取引所の企画部門でお仕事をなさっていますが、具体的にどのようなお仕事になるのでしょうか。
長谷川様 私の仕事は一般の会社の経営企画部門と同じと考えてください。従って、東京証券取引所の運営に関する企画立案、進捗管理など取引所経営に関する全般を仕事としています。東京証券取引所には業務部門があります。例えば上場部、株式部、派生商品部など多くの部門があり、それぞれに企画立案する人はいます。しかし、通常の業務で収まらない新たな業務は、プロジェクトを作って仕事をこなしていくことになりますが、私の仕事はそれらの取りまとめも含みます。最近は一般の会社でも、既存の部門で収まらない仕事が多いようですね。
オーテック ―日本の商品先物市場は委託者数10万人、預かり証拠金5000億円が大きな壁になっています。証券市場は遥かに大きな市場ですが、現在の証券市場の規模をお教え下さい。
長谷川様 商品先物市場では委託者数や預かり証拠金を市場規模の目安にしていますが、証券市場では上場している会社の時価総額や、東京証券取引所で売買されている売買代金で市場規模を測っています。

 上場時価総額についてお話しますと、2008年2月時点457兆3900億円で世界第2位です。バブル時の1989年12月は596兆4500億円ですから140兆円ぐらい減少しています。ただ、バブル時はニューヨーク証券取引所よりも110兆円程度多かったのですが、その後大きく水をあけられ現在はニューヨークのほうが4.4倍ぐらいありますし、ヨーロッパやアジア諸国の証券取引所の猛追を受けています。
  一方、売買代金では2007年に712兆3300億円で世界4位でした。バルブ時の1989年は340兆3700億円ですから、こちらは大きく伸びています。ただ、NASDAQやロンドン、中国も大きく伸びていますね。
 そこで、東京証券取引所としてはローカル市場に陥らないために、更なる国際化を目指し、政府と一体になって日本市場の復権を目指しています。

 

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