インタビュー【第34回-2】

オーテック株式会社によるインタビュー。

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【第34回-2】
東京穀物商品取引所 畑野 理事様

 今回も東京穀物商品取引所畑野理事様にご登壇いただきます。今回は企業の商品先物取引の活用事例や、上場商品のミニ化についてお聞きしています。非常に興味深いお話をお聞きしています。ご期待下さい。

オーテック ―商品先物取引の機能の一つにヘッジ機能があります。実需者はどのように活用すればよいのでしょうか。また、現在の活用状況をお教え下さい。
畑野理事 昨今のような価格の乱高下のときこそ、商品先物市場の指標価格や価格変動のリスクヘッジ等の機能を活用することが不可欠ではないでしょうか。実需者の中には、これらの機能を活用して経営リスク管理のツールとして役立てている企業も沢山あります。製品メーカーで原料調達に係る価格変動のリスクヘッジに活用している企業もあります。
例えば、多くの製糖メーカーが商社系列化されてきたなかで、和田製糖さんのように商品先物市場を活用し堅実経営を維持している独立系の企業もあります。コーヒー業界においても貿易業務をはじめグローバルな業務に精通しているネスレ・ジャパンさんのように商品先物市場を活用し原料調達、経営リスク管理のツールとして利用している企業もあります。また、ホクレンさんのように小豆の生産・販売に上手く商品先物市場を活用している企業もあります。
日本の多くの製品メーカーは、原料調達を商社に頼っており、そのリスクの多くは商社が担っています。したがって、メーカーは商社に原料調達リスクに係るコストを支払うことになっているのです。原料価格が高騰しても価格転嫁が難しい昨今において、商品先物市場の機能を活用することは必要不可欠となってきていると思います。
また、今や商品先物市場は、産業インフラだけでなく金融インフラでもあると考えています。日本経済の競争力強化のためにも、日本の商品先物市場の活性化に取り組まねばなりません。
オーテック ―商品のミニ化が進みつつあります。東京工業品取引所では金に続いて白金がミニ化されましたし、証券では日経225先物のミニが開発され活況を呈しています。東京穀物商品取引所でもミニ化の動きがありますね。
畑野理事 やはり、価格が2~3倍と高騰し、かつボラティリティが高いと証拠金も高額になることや昨今のサブプライムローン問題の影響で過去に例のない価格の乱高下により取引リスクが高くなっており、リスクテイカーの一役を担っている一般投資家の参入促進、利便性等の観点から、ミニ化商品の開発は必要不可欠と考えられます。なお、CBOT(CMEグループ)では早くからトウモロコシ、大豆などのミニ化商品の別建て上場が図られていますよ。
オーテック ―ミニについては底辺を広げるには好都合であるという声も聞かれますが、逆に商品取引員にとって収益に結びつかないとの声も聞かれます。オーテックではバラエティに富んで非常に良いと思っていますが如何でしょうか。
畑野理事 そのとおりだと思います。取引に参加される方にとって利便性のよい商品を選択できるように、また昨今の価格の乱高下に鑑み、レバレッジが低く一般投資家が安心して参加しやすい商品の品揃えを整備することは大切なことだと思います。
なお、市場の流動性がポイントであり、取引所としても一般投資家や当業者をはじめ市場参入促進に係るプロモーションに取り組み取引員の営業環境の整備にも努めています。