商品先物市場の競争力強化へ (Ⅳ)プロの育成

オーテック株式会社による業界展望等。

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商品先物市場の競争力強化へ  (Ⅳ)プロの育成

   今般、弊社ホームページに登場していただいた、元東工取専務理事で現在ベンチャーキャピタルエンタープライズセンター(VEC)の濱田理事長がデリバティブジャパンに掲載中の「商品先物のための金融工学入門」をインタビューの際に見せていただきました。私が見せていただいたものは、多摩大学での講義内容でしたが、入門編とはいえ非常に難しく商品先物も奥が深いなという感じでした。
    内容はとても素晴らしいものでしたが、読みながら「商品先物取引業界に先物取引のプロは何名いるのだろう」と考えてしまいました。
    さて、日本の金融の国際競争力低下の要因に、人材不足があると言われています。そして、日本には人材を評価するシステムが乏しいとも言われています。これは、日本の金融界は失敗を恐れるあまり、経営陣にも社員にもチャレンジ心が生まれないということがあるようです。さらには、仲間意識が強く「一緒に酒を飲む人」や「失敗を共有できる人」、「何でもハイハイと聞くイエスマン」を近くに置きたがる傾向が強いとのことです。さらに極めつけは成功者を称えるのではなく、逆に「出る杭を叩く」風潮さえあります。
    しかし、今求められるのは新たな発想であり、これまでと違った国際的な視野にたった経営です。従って、場合によっては国籍・年齢・男女を問わない人材の活用であり、その道のプロに事業の運営・経営を任せる必要があるのではないでしょうか。
    多摩大学の先物講座は多くの金融や保険、証券、一般事業会社の人が受講しているそうですが、肝心の商品取引員は稀とのことです。商品取引員関係者が少ないと言うことは、受講料が年間230万円程度で高いと言うことでしょうか、それとも商品取引員各社は先物取引のプロと自認しているのでしょうか。
    商品取引員には営業のプロは多くいらっしゃると存じています。そして、業務のプロや経営のプロも多くいらっしゃるでしょう。しかし、定義は非常に難しいのですが、先物取引のプロは何名いらっしゃるのでしょうか。
    ところで、金融のプロとはデリバティブを活用したリスク管理を英語(日常会話も必須)で行なえることだそうですから、先物取引のプロも同様の知識と能力を保有している人材だと考えます。多摩大学では受講修了者(2年間)にはMBAの資格を付与するそうですが、少なくとも先物取引のプロの称号を与えるには、国内外のそういう資格を保有することが大前提ではないかと考えます。