INSIDE View「オーテックの視点」

オーテック株式会社による業界展望等。

現在のページ位置

Home  > INSIDE View  > オーテックの視点

平等と選択

    商品先物取引や証券取引などの投資商品については、従来は取引会社が投資家を選別し取引を促す方式で営業が行なわれていました。しかし、昨今はまったく逆の現象(投資家が取引会社を選別する)が現れており、取引会社のサービス競争が激化しています。この逆転現象の要因には次のことが考えられます。

1.

長い低金利時代を経て国民が自己責任の下でリスクを取ることを理解してきた。併せて、政府の"貯蓄から投資へ"の提唱も浸透してきている。

2.

規制緩和の推進により、投資家にとって投資のしやすい環境が構築されてきている。

3.

ITの急速な進展からプロも素人も同じ情報が瞬時に入手できるようになったことに加え、各種分析ツールも容易に利用できるようになってきた。(平等)

4.

取引会社選びから情報の取捨選択まで選択権は、取引会社から投資家に移行しており、投資会社のサービス競争が激化してきている。(選択)


    投資家にとって投資をする上で重要なことは"儲かる"ことですが、それと同じように重要なことは取引自体に満足するかどうかということです。例え、取引で損を出してもリスクを容認しているわけですから、取引自体に満足していれば投資家は次のチャンスを狙って再び仕掛けてくるはずです。
   今、投資会社に求められているものは、投資家が「平等感を感じること」であり、「多くの中から選択する権利を有する」ことだと考えます。投資家が何に平等感を感じるのか、どのようなものから選択したいのかは投資家個々の判断によります。しかし、投資会社にはそれを選別する権利は失せてきているわけですから、確りとマーケティングを行い投資家が好むサービスメニューを取り揃えるしかありません。
   証券業界は活況を呈しており、投資家も一時ほどではありませんが確実に増加の一途を辿っています。一時はライブドアショックなどの不祥事で新興市場不安も台頭しましたが、現在はそれらも払拭し世界同時株高の一翼を担っています。背景には景気回復というフォローの風も吹いていますが、何よりも大きなことは証券会社がサービスメニューを揃えて激しい競争を繰り広げていることにあります。そして、競争激化により投資家は「平等と選択」を両方とも手に入れたのです。
   証券業界の競争激化により、商品取引業界も素晴らしいお土産を貰いました。それは、業界発展のためのお手本であり教訓です。商品取引員各社は投資家に選んでもらうために、多くのサービスメニューを揃えて、投資家に平等感と選択肢を与えましょう。投資家は「平等と選択」を満足させてくれる商品取引員をきっと選ぶはずです。