デリバティブ取引新時代
日本のデリバティブ市場で大阪証券取引所が今年初めて1億枚の出来高を記録しました。日本のデリバティブ市場は東京証券取引所のトピックス先物とオプション、大阪証券取引所の日経225先物取引やミニ取引、日経225先物オプション、東京金融先物取引所の為替と金利の先物、そして商品先物取引です。
商品先物取引では全取引所を合わせた総売買高枚数が1億枚を超えたことはありましたが、単一取引所では今回の大阪証券取引所が最初になります。大阪証券取引所のデリバティブ取引の歴史はおよそ20年です。歴史はけして長くありませんが、大阪証券取引所単独での1億枚乗せはデリバティブ新時代を予感させる、素晴らしい出来事だと思います。
大阪証券取引所のデリバティブ市場は、日経225先物ミニが上場されてから急激に伸びています。通常の日経225先物取引はレバレッジが効きすぎて機関投資家などの法人が主になっていますが、ミニは証拠金もレバレッジも手頃でその参加者の大半は個人投資家ということです。投資目的はデイトレードと現物取引のヘッジということでした。
大阪証券取引所の今年の売買高急増には相場付も影響しているものと思われます。特にサブプライムローン問題で株式市場は大きな下げに見舞われましたし、その後で相場の方向性が見えないときはオプション取引も多用されたと聞いています。そして、「07年は現物でやられたけど、デリバティブでヘッジが効いて損失が抑えられた」との個人投資家の声もあったそうです。
商品市況においては全般的に右肩上がりの価格形成となっています。特に石油関連や穀物市況は、秋口以降物価の上昇として跳ね返り、国民生活を圧迫しようとしています。しかも、テレビや新聞で連日このことが報道され、商品先物市場を知らない人でも報道内容が耳に残っているのではないでしょうか。多分、物価上昇に対する防衛策を考えた方も多いと思います。
証券ではデリバティブ取引が持つ本来の意義を達成された方がいらっしゃいます。また、物価の値上がりによって生活防衛の手段に商品先物取引があると知った方もいらっしゃるでしょう。いよいよデリバティブ新時代は近づいてきています。
特に取引所改革が来年から本格的に行われ、ますますボーダーレスの市場が誕生してまいります。こうなりますと、市場の利便性は高まり投資資金も集まってきますから、流動性が高まりますます市場の信頼性も高まります。来年こそ、デリバティブ取引新時代の幕開けを予感します。

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