金ETFの上場

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金ETFの上場

   株式市場が低迷している今日、ひそかに人気が出てきている金融商品があります。それは金ETFです。既に大阪証券取引所に上場され、現在は東京証券取引所でも上場を検討しています。商品先物取引業界にお勤めの方は、金ETFの上場は商品先物市場にとって脅威とお考えの方もいらっしゃるでしょう。はたしてそうなのでしょうか?
   そこで、今日は金ETFについて考えて見ましょう。
   金ETFとは、金地金(現物)のみで運用する投資信託を有価証券化して証券取引所に上場したものです。投資家の購入額に応じて、金ETFの設定会社が現物の金を保管していて、万一取扱会社の破綻があったとしても保護される仕組みとなっています。金ETF(金価格連動型投資信託)は、2003年にオーストラリアとイギリスに導入され、2004年に南アフリカやアメリカにも導入されました。金ETFの登場は、機関投資家がこれを通じて金市場に参入することになり、今後注目が高まっていくと見られています。
   大阪証券取引所の金ETFは1gあたりの円表示金価格(ロンドン渡しの1トロイオンス当り米ドル建てを為替換算した上で算出)を、10口単位(10g)で売買します。三菱UFJ信託銀行が受託会社になり、証券会社は投資家からの注文を取引所に繋ぐことになります。
   簡単に言いますと、1g2,500円のとき購入しますと、最低投資額は25000円になります。その後の変動で30000円になれば5000円の利益が出ますし、20000円になれば5000円の損になります。尚、東京証券取引所で検討されている金ETFは、東京工業品取引所の値段を参考にするとのことで検討されていますので、より身近な市場になると思われます。

   金ETFの上場が商品先物取引の脅威になるかというとけしてそうではありません。多分、商品先物の顧客が流れるとの判断でしょうが、仕組みは似て非なるものですし、逆に、投資家への先物教育を担ってくれるわけですからメリットと考えたほうが正しいと思います。また、金ETFと金先物市場を使ったアービトラージが出来ますし、その他の独自のポートフォリオを組むことが可能になります。今後は穀物類などの他商品でもETFが誕生すると思われますが、商品取引員各社には是非チャンスに変えて頂きたいと思います。