内部統制いよいよスタート

オーテック株式会社による業界展望等。

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内部統制いよいよスタート

   2006年6月に成立した、証券取引法の抜本改正となる金融商品取引法(日本版SOX法)は、上場企業に2009年3月期の決算から、内部統制報告書の提出・公認会計士によるチェックを義務付けました。つまり、来月スタートする決算年度での導入ということになります。尚、内部統制そのものの解説についてはこれまでも行いましたので、今回は省かせて頂きます。
   内部統制システムの導入が義務付けられたのは、皆様ご存知の通り、米国においてはエンロン事件やワールドコムの粉飾決算、日本においてはライブドア事件やカネボウ事件などが引き金になっています。

内部統制システムとは=一般に企業などの内部において、違法行為や不正、ミスやエラーなどが行われることなく、組織が健全かつ有効・効率的に運営されるよう各業務で所定の基準や手続きを定め、それに基づいて管理・監視・保証を行うこと。そのための一連の仕組みを内部統制システムという。


   内部統制システムを導入するに際し、ITにより設計・構築されたシステムは、従来の職務分掌制度によって業務実行者とチェック担当者を別々に配置する「相互牽制」を前提にしていたものと違い、ERP、BPMやワークフロー等のビジネスプロセス系ツールを使用することで大きな成果をもたらします。これは、情報システムへの入力や情報システムを通じて権限者が承認することで業務が進んでいくことから、業務遂行の記録を残すことになり、会計等の透明性が高まり、企業の信頼性に繋がるからです。

ERP (enterprise resource planning)とは=企業内のあらゆる経営資源(人員、物的資産、資金、情報)を有効活用しようとの観点から、これらの経営資源を企業全体で統合的に管理し、最適に配置・配分することで効率的な経営活動を行っていこうという経営手法のことを言う。

BPM (business process management)とは=ビジネスプロセスに「分析」「設計」「実行」「モニタリング」「改善・再構築」というマネジメントサイクルを適応し、継続的なプロセス改善を遂行しようという経営・業務改善コンセプトのこと。


   今回の金融商品取引法では、未公開企業に内部統制の導入は義務付けられていませんが、投資家の仲介業務を行う証券会社や商品取引員には、投資の健全性を確保する意味から早期の導入が考予想されます。上場企業以外の商品取引員様においては、業務の効率化・不正の未然防止・事故の速やかな発見等を可能にする為に、社内に内部監査制度を設けていらっしゃると思いますが、内部統制制度がスタートするのを期に調査・研究を行われることをお勧めいたします。ご不明な点があれば、オーテック営業部までお知らせ下さい。