相場の流動性はコミュニケーション
投資家は流動性の高い市場(金融商品)を好みます。それは、注文が多く入っているということであり、仕掛ける時も手仕舞う時も、相場の理論値に限りなく近い値段で売買が可能だからです。また、市場の人気度を測る目安として流動性は欠かすことの出来ない要素です。従って、人気のある市場(金融商品)には投資家が多く集まってきますし、投機資金も大量に投入されるというわけです。
現在の人気は何といっても大豆やとうもろこしなどの穀物と、ガソリンや灯油・原油などの石油関連商品です。世界的に株式は低迷していますし、金利も比較的低位安定ですから、値動きの激しいコモディティに人気が集まっているのでしょう。
人気になるにはそれなりの基本情報(ファンダメンタル情報)が存在します。現在は新興国の石油需要の増大と食生活の向上、二酸化炭素排出による地球温暖化を沈静化させるためのバイオエネルギー関連の商品の基本情報が、どちらかというと不足気味の状態にあるために、高値波乱の相場展開になっていることが、ますます人気に拍車を掛けています。
投資(投機)資金は人気のある金融商品に移動していきます。現在はコモディティに人気がありますが、いずれ景気が回復してきたときには株式に向かうでしょうし、次には相場や物価の過熱感を鎮静化させるために金利が上がり、債券などにも人気が向かうかもしれません。
実は相場の流動性を追いかけていくと、経済や景気、国民生活の現状や将来像などが見えてきます。それは市場に参加する投資家が、生産者から消費者までのありとあらゆる層の人達であるからです。それぞれの立場で「価格の高安」を判断して売買しますと、ついている値段は需給を反映したものだということになります。
オーテックでは『相場の流動性はコミュニケーション』と位置づけています。得てして相場は価格上昇機にコミュニケーションは盛り上がります。これは個人投資家が「売りよりも買いを好む」からです。従って、価格上昇時のコミュニケーション能力は凄いエネルギーだといえます。このことを、「相場は過熱している」と称し、プロの投資家は売りのタイミングを計っているのです。
相場は過熱感が沈静化しますと、投資資金は離れて行き流動性も少なくなっていきます。つまり、コミュニケーション能力が落ちてしまうのです。現在は欧米の商品先物市場は凄い盛り上がりになっていますが、日本の商品先物市場は人気がありません。これは、違う意味でのコミュニケーション能力が落ちているということだと考えます。
現在の日本は、業界に従事している人達のコミュニケーション能力が落ちているから、低迷しているのです。人気は明るさでもあります。何かのきっかけでコミュニケーション能力は高まるものです。商品先物取引従事している人達が努めて明るく振舞うことで、業界のコミュニケーション能力は高まり、必然的に流動性も人気も高まっていくものと考えています。

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