啓蒙活動
「啓蒙活動」という言葉をよく耳にします。商品先物取引業界でも啓蒙活動が必要と皆様が口々に言われておりますし、あらゆる業界で啓蒙活動は業界発展のための重要課題の一つだと言われております。ただ、残念なことに啓蒙活動を行っても、成果は直ぐには見えてきません。逆に成果を求めるものは啓蒙活動ではなく、限りなく営業活動に近い広報活動だからです。つまり、商品取引を知らない人達に「商品取引とは何か」を教えることが啓蒙活動であり、商品取引を知っている委託者予備軍に「上場商品や取引の仕組み」を教えるのが広報活動なのです。ですから、活動の仕方は全く違います。
改めて商品取引業界の啓蒙活動を定義しますと、「商品取引を知らない人達に商品取引の機能や社会的意義を知ってもらうためのものであり、商品取引は取引する際に方向感を見誤ると大きな損をしてしまうことを理解してもらうための活動」ということになります。従って、コストのかかる地道な活動で、成果を求めてはいけないものなのです。
啓蒙活動を行う際は、その業界に関係している人達の全てが、活動の意義と活動内容を知っておく必要があります。一方で啓蒙活動を遣りながら、他方では関係している人が問題を起こし社会的な制裁を受けていては、啓蒙活動を行う意味がありません。逆に、「問題を起こさないことこそ啓蒙活動」といっても過言ではないと考えています。
東京証券取引所のCSR推進部 東証アカデミー事務局が7月28日から8月22日まで子供達(小学4年生~中学3年生)相手にセミナーを行います。題して『夏休み シェア先生の親子経済教室』で、副題に「いつの日か経済の大海原へ漕ぎ出す君と」がついています。この副題を見ただけで、啓蒙活動がどんなものかお分かり頂けると思います。
さて、この教室の一部をご紹介しましょう。
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- 「経済」と聞いてどんなイメージが浮かびますか。「固い」「難しい」「専門的」「遠い世界」・・・。ちょっと待ってください。経済はあなたが接している、とても身近な存在なのです。例えば、何かを買うとき、何かを楽しむとき、私たちはお金を払います。お金が働くこと、それを「経済活動」といいます。(中略)経済活動の主役は「会社」と「消費者」です。会社は魅力的な商品やサービスを消費者のために提供します。消費者とはあなたのこと。自分に必要な商品やサービスを買ったり利用したりします -
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くどいようですが、今すぐに取引に参加させようとするのは啓蒙活動ではありません。商品取引を十分に知らしめるのが啓蒙活動です。ですから、時間もお金もかかります。いわば、社会奉仕が啓蒙活動だと思っています。オーテックは業界の皆様と一緒になって啓蒙活動を行いたいと考えています。

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