フィナンシャルプランナー

オーテック株式会社による業界展望等。

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フィナンシャルプランナー

 一時期、外務員にフィナンシャルプランナー(FP)の資格を取らせる商品取引員が多くありましたが、最近は新たにFPの資格を取らせる話は聞かなくなりました。業績が思うように回復せず、なかなかそこまで手が回らないというのが実態かもしれません。しかし、投資家はリスクを取ることに理解を示していますし、現在の金利状況を考えると「貯蓄から投資へ」と考える人も増えてきていることも間違いありません。

 その証拠に厳しい投資環境の中であっても、昨年は個人投資家が大幅に株式現物を買い越ししました。その買い越し金額は1兆2千億円を超え、年間ベースでは90年以来18年ぶりのことでした。特にサブプライム問題等でリーマンブラザーズが破綻し、世界的に株式が大きく暴落した10月には、月間の買い越し額が9900億円に達したそうですから、個人投資家はこの株価の大幅下げのタイミングを待っていたことになります。

 報道機関が投資に関する情報を発信する際は、得てして厳しい状況を、或いはマイナスイメージを発信することが多いのですが、先ほど申し上げた10月には、インターネットでの口座開設申し込みが急増していたのですから、明るいニュースとしてもう少し早めに報道すべきでした。統計を取っている日本証券業協会の発表では、純増数が約30万件と過去6ヶ月平均ペースの3倍になったということです。

 さて、この増加から浮かび上がってくることは、投資のタイミングさえ分かれば、投資家はいつでも市場に参入するということです。さらに、投資について理解を深めれば、いつでも市場に戻ってくるということです。そこで、皆様にお話したいことは、これからがフィナンシャルプランナーの出番になるということなのです。

 フィナンシャルプランナーは投資アドバイザーではありません。顧客のライフプラン(生活設計)をライフサイクル(年代別の生活)に合わせて、ライフデザイン(生き方)の設計を行うのが仕事です。具体的には様々な金融商品や投資商品に関するアドバイスや、預金、税金、年金、保険、ローン等の幅広いお金の分野について、顧客のライフプランに合うようにアドバイスを行います。世界的に超低金利になっていますし、不況のどん底にある今日は、少子高齢化社会の到来も相俟って、お金の管理のしかた如何では、老後の生活が非常に厳しくなる恐れがあります。こんな時こそ、顧客は正しいアドバイスを待っているのではないでしょうか。

 商品先物取引の営業はライフプランにあわせたアドバイスではなく、全てを飛び越して投機だけのアドバイスを行っているような気がします。人生設計の入り口からアドバイスが出来れば、必然的に顧客は投資にも投機にも興味を持つのではないでしょうか。つまり、フィナンシャルプランナーが行う仕事は、金融商品・投資商品に興味を持つように育てていくことではないかと思っています。今一度、フィナンシャルアドバイザーを育成してみては如何でしょうか。