商品先物取引業界の今年を占う
2009年の商品先物取引業界は、昨年と違い大きな楽しみと希望が満ち満ちていると考えています。2005年以降、非常に厳しい状況が続きましたが、昨年末に産構審・商品取引所分科会で業界に対する指針が発表されました。これまでは、暗中模索の中での改革を余儀なくされていましたが、指針を示されたということはもう目標を持って改革が出来るということですから、明るい道を堂々と進めばよいのです。幕開けの商品市況は殆どの商品が値上がりして始まりました。株式市場も堅調にスタートしましたし、何よりも日本の産業に影響を及ぼす為替が、ドル堅調で新年を迎えたことは商品先物市場にとっても朗報であったと考えます。今後の市況の推移については、まだまだ厳しさを予感する心配事が多くあると思いますが、昨年の後半のような悲観さは徐々に影を潜めて行くのではないでしょうか。
今年の商品先物取引業界を占うときに、先ず頭に浮かぶのが繁栄のための「キーワード」です。幾つか拾ってみましょう。
| ・ | 総合取引所 |
| 商品取引員間の競争から資力、知力、情報力を持った異業種や海外勢との競争に。 | |
| ・ | IBの解禁 |
| 選ぶ立場から選ばれる立場へ。 | |
| ・ | コメ上場 |
| 期待の大型商品 | |
| ・ | 利便性・透明性・トラブルの撲滅 |
| 信頼性能向上、イメージの向上、流動性が高まる。 | |
| ・ | 東京工業品取引所新システム稼動 |
| 日本の商品先物市場からグローバル化された商品先物市場への転換。 | |
| ・ | 「プロ・アマ」の区分 |
| 商品先物取引の機能が全て満たされる市場の創設。 |
まだまだ多くのキーワードが存在しますが、業界の発展を占うには十分な数です。これまでは、行われてきた改革を厳しい試練として捉えてきていましたが、これらのキーワードは大きな飛躍を期待できるものばかりです。
厳しい競争が繰り広げられることに、一抹の不安を感じられる方もいらっしゃると思いますが、商品取引所分科会の指針が発表されたことで全てがオープンになっているわけですから、努力が報われる環境が整ったということでもあります。
さて結論です。商品先物取引業界は底打ちを完了し、新たなステージに向かって動き出す年だと思います。ただ、条件としては各社とも「内からなる改革」が必要です。護送船団方式は既に過去のものになっていますから、英知を結集した会社が大きく飛躍することでしょう。

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