道を開く

オーテック株式会社による業界展望等。

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道を開く

 昨年以降、世界経済は急速な悪化を辿っています。企業は資金繰りに窮していますし、雇用状態も厳しい状態が続いています。この傾向がどれくらい続くか分かりませんが、簡単に収まらないことだけは確かなようです。

 今回の世界的な景気後退は、サブプライムローン問題に端を発していますが、背景には急速に広がる経済のグローバル化があることを忘れてはなりません。経済の秩序を確立する前に広がったサブプライムローン問題。経済の専門家さえ、被害額が分からないとのことですから、人々が右往左往するのは仕方の無いことかもしれません。日本では100年に一度の経済危機と言われていますが、本当に100年に一度のことなのでしょうか。そして、経済はいつ復活するのでしょうか。

 翻って、商品先物取引業界を見ますと、05年以降は年々市場規模が縮小し、経営はますます厳しさを増してきています。本来、リスクをヘッジすることを主目的にしている業界ですから、不況期こそ活躍の場が広がるものと考えるのですが・・・。

 オバマ大統領は「チェンジ」を掲げて第44代米国大統領に就任しました。米国民ならずとも、世界の新しいリーダーの出現に期待が高まっているところです。就任3ヶ月目を迎えた現在は、まだまだ結果が出ていませんから、株式市場はお手並み拝見といった感じでオバマ政権を揺さぶり続けています。新しいリーダーが、真のリーダーシップを発揮出来るかが復興の鍵になることでしょう。もし、新しいリーダーがリーダーシップを発揮できなかった場合は、期待が大きいだけにその反動が危惧されます。

 新たなリーダーに期待するところは「新たな道を開く」ことではないかと考えます。世界経済には新しいリーダーが出現しました。しかし、日本経済には新たなリーダーが不在です。そして、商品先物取引業界には新たなリーダーはいるのでしょうか。

 今、新たな世界のリーダーに求められているのは「人類を救う」ことです。そして、平和な世界が長く続くことを人類は求めています。一方、金融・経済・政治の新たなリーダーに求められているのは「消費者を救う」ことです。これを共通の言葉に置き換えるとすれば「弱者を救う」ことが、全てのリーダーに求められることではないでしょうか。

 商品先物取引業界も新たな道を開かなければなりません。そのキーワードは、現在の世の中の潮流を見る限り「弱者を救う」です。しかし、その前に「弱者を作らない」ことだと考えます。このことを実現できる人こそ業界の新のリーダーになりうるのではないでしょうか。商品先物取引業界はゼロサムの厳しい業界です。「弱者を作らない」ことは無理と考えている人もいるようですが、敢えて、それを実現できない限り業界の復活は厳しいと考えざるを得ません。

 「道を開く」ということは、辛く長い道のりです。また、「道を開く」為には、様々な試練が待ち構えていることでしょう。しかし、道を開かなければ前進はできませんし、繁栄は勝ち取れません。今は、真のリーダーの下に一丸となって「弱者を作らない」努力をすべきときと考えます。