アルゴリズム取引の現状
投資顧問業者などの資産運用のプロだけではなく、個人投資家にもアルゴリズム取引の利用者が増えてきているようです。オーテックでは2007年10月にアルゴリズム取引について、将来性は非常に高いとお知らせしましたが、個人投資家にまで短期間で浸透するとは思っていませんでした。
大手総合研究所が資産運用会社に対して調査したところでは、およそ50%がアルゴリズム取引を利用していると回答し、その中の30%は毎日利用しているようです。また、今後の利用に関しては90%が積極活用を示唆しており、ますますアルゴリズム取引が普及するものと思われます。
アルゴリズム取引の利点は次のようなものです。
・資産運用会社は戦略の開発に専念できる。
・市場データを第三者のベンダーまたはブローカーから提供されたデータを使用
できる。
・注文ルーティング機能市場にアクセスする初期費用を低減できる。
・人的コストを大幅に削減できる。
・業務処理がスピードアップできる。
・業務処理のミスを防げる。
・ベンダーまたはブローカーから、迅速なテクニカル・専門業務サポートを
受けられる。
次に、資産運用会社がアルゴリズム取引を使って行っている主な取引を示します。
・統計に基づく裁定取引
・複数市場における先物裁定取引
・通貨ヘッジを用いたペアー・トレーディング
・ETFと先物取引間の裁定取引
・デリバティブ・マーケット・メーキング
・ETFマーケット・メーキング
・オプション・マーケット・メーキング
個人投資家の活用についてはドル・円・ユーロ・ポンド等の組合せ取引に活用する目的で、FX取引が先行しているようです。また、商品先物取引においても今後は活用が進むと思われますが、現状では提供する商品取引員が設備投資に難色を示しているため遅れている感は否めません。また、コストが応分にかかる上に戦略を纏められる個人投資家も少ないようです。
しかしながら、ISV業者の電子取引執行システムを利用したDMA(ダイレクト・マーケット・アクセス)により、取引所に直接注文を執行するケースは、殆どですが海外では既に実行されています。
複雑化する金融商品を効率的に、機能的に運用するには、アルゴリズム取引とDMIの活用は避けて通れないものと考えます。

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