FX取引の規制強化・競争激化
FX取引の市場規模は年々増加しています。FX取引は相対取引と取引所取引に分けられますが、主力は相対取引であり09年3月末で219万口座あるとしています。リーマンショック以降は急激な円高から損失が多く発生し、市場からの離脱者も見られましたが、最近は多くが市場に戻ってきており、増加のペースは鈍っていないようです。このうち、レバレッジ規制では投資家も巻き込んだ論争が起きていましたが、先ごろ来年8月までは50倍を上限にし、それ以降は25%を上限とすることが義務付けられました。また、信託保全義務化については業者の不祥事や、相場の急変に耐えられない投資家の影響を受けて業者の財務が悪化する等の問題があり、預けた証拠金保全の信頼性が懸念されていました。そして、金銭信託一本での証拠金保全が義務付けられました。
FX業者は一時期500社とも600社とも言われていました。その後、悪徳業者は摘発等により排除され、零細な業者は必然的に淘汰を受けています。そして現在は110社程度が受託業務を続けています。しかし、最近はリーマンショック以降の業績の落ち込みに絶えられない企業も多く、さらに業者数は少なくなっています。
最近のFX業者の営業戦略を見ると幾つかの傾向が見られます。
| ・ | 自動売買システムの提供=投資家が幾つかの条件を設定すると、システムが自動的に売買を執行するサービス。 |
| ・ | テクニカルツールの提供=テクになる分析システムを提供(投資家がパラメータを自由に入れ替えられるようにして売買を行う) 他には、前月のテクニカル分析システムの成績を示してそれを貸し出す等。 |
| ・ | 手数料の無料化=投資家からは手数料を貰わず、カバー先からペイバックを受ける。 |
| ・ | キャッシュバック=新規契約時や取引量に応じてキャッシュバックを行う。 |
| ・ | クイック入金=売買したいときにいつでも入金が出来る仕組の提供。 |
| ・ | webセミナー=web上で各種セミナーを行う。 |
| ・ | スプレッド幅の縮小=ビッド・オファーの価格差の縮小。 |
| ・ | レバレッジの選択=自分の能力に応じてレバレッジを選択できる仕組。 |
さらに、信託保全を未だ行っていない業者は必然的に退出を求められるわけですから、ますます競争は激化していくことになります。
新規開拓についてはアフェリエイトの活用が一般的のようです。ただ、最近はアフェリエイトの単価が上昇しており、ここにもコストを含めた競争が始まっています。投資家の数はいよいよ飽和状態に近づいているとも言われていますから、今度は取引経験者の取り合いになることが予想されます。

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