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石油市場ミニで活性化

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石油市場ミニで活性化

   東京工業品取引所は2010年6月15日の取締役会において2010年10月12日付けで、中部大阪商品取引所からの石油市場の引継ぐことを決議し、同日中部大阪商品取引所に引継ぎを了承した旨を通知しその内容を公表しました。

   引き継いで上場するガソリン及び灯油の商品設計は、現在の中部大阪商品取引所におけるものと同じものを想定していますが、売買仕法及び取引時間等については東京工業品取引所のシステム売買によるザラバ取引で行います。

   現在の東京工業品取引所の石油市場の倍率は50倍ですが、中部大阪商品取引所の倍率は10倍となっており、いわばミニ版となります。しかし、ミニ版とはいえ上場設計が東京工業品取引所と異なっており、石油市場の活性化が期待されます。対比表で確認してみましょう。








   先ずミニ化された商品と通常商品が混在することでアービトラージが可能になります。また、個人投資家は少ない証拠金で自分のペースで取引が出来るのも魅力です。しかも、取引手法がザラバ取引になることで、取引機会が増えることも魅力ですし、24時間取引も可能になります。

   街のガソリンスタンドも受け渡しを含めて利用が可能になります。これまでの中部大阪商品取引所の規定では、受け渡し場所が愛知県名古屋市及び同県海部郡に所在する油槽所と決められていましたが、今後は首都圏等もその対象になると思われますから、タンクローリーが動ける範囲なら何処でも受け渡しが出来ますので、メーカーからの供給に頼る必要はなくなります。

また、トラック等の運輸業界も市場から現物を調達することも可能になりますし、手持ち分のヘッジも可能です。生活者の立場に立ってみれば、一昨年のような石油製品の高騰時には、買いヘッジをすることで生活防衛も可能になるでしょう。

   実需と投機が結びつきやすい商品はこれまで無かったような気がします。しかし、今回の東京工業品取引所でのミニ化の引継ぎはこれを可能とし、石油市場での活性化ばかりではなく、投資家を市場に引き寄せる起爆剤になるような気がします。

   商品取引員の営業相手先も広がってくることでしょう。商品先物取引業界に従事する人達は東京工業品取引所の英断を高く評価し、共に石油市場が繁栄するための活動を御願いしたいと思います。