日経新聞の“春秋”より

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日経新聞の“春秋”より

   日本経済新聞の07年6月18日(月)朝刊“春秋”というコラム欄で、社会保険庁の年金問題をバブル期の銀行問題や第二次世界大戦に重ね合わせて記述してありました。

~~春秋~~

 

「このままではいずれ破綻します」。バブル期、上司に直言したと元銀行員は語る。上は耳を貸さず、貸し出しを増やす同僚が出世。元銀行員は生活サービス業に転身し、今は客の感謝の声を励みに汗を流す日々を送る。勤務した銀行の名はすでに無い。

 

1941年8月。30歳代の若手官僚らが行なった模擬演習で日米が開戦すれば日本の負け、との結論が出た(猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦』)。それにもかかわらず4ヵ月後には真珠湾攻撃が行なわれる。未来予測を手掛けたメンバーは出身母体に帰され、ある者は戦死し、ある者は戦後復興に力を尽くしたという。

 

「このままでは、この組織はまずい」。そう気付いたらどうするか。改革のために立ち上がるのが「正しい」姿勢。しかし、現実は簡単ではない。重荷を背負い冷や飯を食うより「右から左へ」受け流す。親しい知人や家族ならそんな助言をしそうだ。異論を唱えるのに勇気が必要な状態が、そもそも変なのだが。

 

事なかれ主義のリーダーは二つの罪を犯す。まず下の人々の心を壊し、次に組織を殺す。社会保険庁にも「このままでは・・・」と考えた人は、様々なレベルにいたはずだ、と信じたい。声をつぶし、あるいは沈黙を強いたのは誰なのか。救済策と平行し、過ちの仕組みも解明して欲しい。

   この記事から幾つかのことが読み取れます。

  経営は、過去を知り、現在を的確に分析して、将来のあるべき姿を予測して行なわなければならない。
  顧客満足度の追求を行なう企業は生き残る。
  経営失敗の犠牲者は社員である。
  異論を唱えるには勇気が必要。異論を唱える社員を重宝すべし。
  事なかれ主義の経営者やリーダーは失格だ。


   商品先物取引業界は変革の時を迎えています。業界の将来を如何に読み、そしてそれにどのようにいつまでに対応するのか、が重要な問題です。各社の英知を結集するときであると考えます。