サブプライムローン

オーテック株式会社による業界トピックス。

現在のページ位置

Home  > INSIDE View  > トピックス

サブプライムローン

   最近の投資環境を語るときに避けて通れないのが「サブプライムローン」の話です。これまではあまり聴きなれた言葉ではありませんでしたが、投資市場を混乱させた張本人として覚えておく必要はあると思います。さて、「サブプライムローン」って何でしょう。

*サブプライムローン= 主にアメリカ合衆国において貸し付けられたローンのうち、低所得者向けの住宅ローン(高額所得者向けはプライムローン)のことを言うが、広義には、自動車担保など住宅以外を担保とするものを含むものもある。


   住宅ローンの実施にあたっては、債務者の財務力や信用力の調査が行われますが、債務者が十分な信用力を有していれば通常の住宅ローンとして扱われます。しかし、必要十分な信用力を持たない債務者にはサブプライムローンと呼ぶ貸付が行なわれています。サブプライムローンの特徴としては、債務者の信用力が低い分だけ、貸付利率は通常の住宅ローンよりも高くなります。
   金利が高くなるだけであれば銀行と債務者の問題になりますが、サブプライムローンはサブプライムモーゲージともいい、住宅ローン担保証券の形で証券化され、更にそれらが債務担保証券の形に再証券化されS&Pなどの格付けを基に、市場で投資家に販売されているから厄介なのです。
   サブプライムローンの貸付残高は近年拡大して大きな市場に成長していましたが、債務者の信用水準が一定基準を満たさない者に集中しているという本質的な特質から、サブプライムローンの返済の遅延・不能が相次いでいたために、その信用力が徐々に低下し投資家が資金を回収できずに大きな被害を被っていることが今回の騒ぎの発端となりました。
   サブプライムローンは、性質上は一般に貸付債権として、他の金融商品の構成要素として含まれており、多くのヘッジファンドも投資をしているようです。
   2007年6月22日には、米大手証券ベアスターンズ傘下のファンドが、サブプライムローンに関連した運用に失敗したことが明らかになり、問題は金融市場全体に拡大していきました。というのも、ファンドは大手金融機関から多額の融資を受けて運用しており、運用が失敗するということは金融機関にこげ付きが発生するばかりではなく、金融機関の収益の悪化を招きます。しかも、金融機関の業績悪化は取り付け騒ぎにも発展しますから問題は大きく、且つ金融・証券市場にも大きな影響を与えたのでした。
   そして、7月10日には米格付け機関のムーディーズが、サブプライムを組み込んだ住宅ローン担保証券の大量格下げを発表しました。この結果、投資家がリスクマネーの供給に慎重になるなど心理的影響の波及も懸念され、今回の株式市場の暴落に繋がっていったのです。