金価格 23年振りの高騰
国内外の金価格が上昇基調を強めています。10月15日には23年ぶりに円建ての現物価格が3000円の大台を回復しました。また、国際的な指標となるニューヨーク先物市場の金価格は1トロイオンス当り750ドルと、過去最高根の875ドル(1980年1月)を覗う動きとなっています。
今回の金価格を押し上げた原因はたくさんあります。
| ・ | 米ドルの各国通貨に対する下落。所謂、ドルの信用力低下。 |
| ・ | 原油や穀物高によるインフレ懸念。 |
| ・ | サブプライムローンの問題による株式・金融市場の信用不安。 |
| ・ | インドや中国などのアジア諸国の金回帰現象。 |
| ・ | 中東の原油産油国による金への投資。 |
| ・ | 経済成長が著しい新興国の金への投資増大。 |
などが、あげられます。
日本での価格推移を現物価格ベースでみてみますと、過去の最高値は6495円(1980年1月)で、最安値は961円(2000年11月)になります。最高値の時には日本に先物市場(開設は1982年)は存在していなかった上に、金への投資が今ほど一般化していなかったために個人投資家は価格の推移すら知らなかったように思います。
ところが、先物市場が開設され、さらにバブルがはじけドル円が最高値(1ドル=80円)をつけた1995年には、個人投資家が田中貴金属工業などの金現物取り扱い業者に金買いで殺到し、金投資の一大ブームを演出しました。また、2000年には金現物価格が1000円を割り込み、金投資ブームが再び起きています。
今回の価格は安値から7年で3倍以上に達しており、金に注目が集まっているのです。しかし、今回の金ブームはこれまでと違い、保有している金現物を転売するブームです。その証に国内では貴金属販売店に来店している人の90%が、金現物の売却のために訪れているようです。
もともと金は金本位制により各国通貨とリンクしていました。しかし、1971年のニクソンショックで金本位制が崩壊し、連れて為替も1973年までに自由化されました。その後は投資対象商品としての評価が高まり今日に至っています。商品先物市場においても、常に人気のある商品であり、金の輝きと同様、投資の世界でもますます輝きを増しています。

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