2007年度の価格変動
2007年度の特徴を一言で表すと「大幅に物価が上がった年」と言えるのではないでしょうか。特に昨年の秋以降はそれが顕著であり、モノによっては20%以上も値上がりしています。所謂スタグフレーション状態にあるわけで、国民生活はますます厳しさを増してきているようです。
商品先物市場関連を業とする私達は、商品市況の大幅な値上がりを仕事の一部として実感していますが、商品先物市場から縁遠い一般の方々は、突然の値上がりとしか取れず生活防衛に必死にならざるを得ません。今回のトピックスでは2007年度の値上がり商品にスポットを当て、その原因を探ってみたいと思います。
| ・ | ガソリンや灯油などの石油製品=限りのある資源であるために投機の対象になりやすい。昨春以降は中東情勢や新興国の消費拡大から、米国市場の30%程度を賄うWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート=世界的な原油価格の指標)が投機マネーに踊らされ約4倍の価格になった。ガソリンの高騰から乗合自動車等(タクシー・バス・航空機・トラックなどの輸送運賃など)も値上がりしている。 |
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| ・ | 肉や牛乳、バターなど=地球温暖化による懸念から、バイオエタノールなどの開発・生産が盛んになり、原料となるとうもろこしや砂糖が大幅に値上がりした。また、農家がとうもろこしに転作を急いだ関係から食用油の原料である大豆価格も急騰した。穀類は家畜の餌でもあり、畜産物の値上がりを誘発した。また、卵やマヨネーズ、醤油なども値上がりしているが、これも原料や飼料である穀物の高騰や、石油製品の値上がりによる運賃の高騰も影響している。 |
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| ・ | パンや麺類、ビールなど=天候不順やとうもろこしへの転作を原因として南半球の小麦の生産量が大幅に減少。ところが、中国などの新興国の需要は逆に増え、小麦価格は大幅に高騰した。 |
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| ・ | 給食料金=原材料の値上げが最も大きな原因であるが、中国の食の安全に関する不安から、食材を国産に変更してきていることも要因の一つ。 |
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| ・ | 公共料金=電気ガス代や水道料金も値上げする自治体が多い。率的には少ないが、公共料金の値上げの原因は少子高齢化による税収不足や、石油製品の高騰も影響。 |
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| ・ | 自動車などの乗り物=原料である鉄鉱石の高騰やバイオエンジン開発のための資金、輸送代の値上げ、ゴム価格高騰によるタイヤの値上げなどが影響している。 |
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様々な値上げを見てきましたが、「円高のメリットは・・・」との不満の声も聞きます。90年代終わりの円高では海外旅行や輸入品の値下がりなど、円高メリットを享受された方もいらっしゃると思いますが、今回は円高とはいえそれはドルに対してだけで、他通貨には逆に円安傾向。従って、今回は不景気の中での物価高で、国民生活にとっては厳しさを増すばかりです。

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