タスポ!?
社団法人日本たばこ協会、全国たばこ販売協同組合連合会及び日本自動販売機工業会は、未成年者の喫煙防止対策の一環として、2008年より「TASPO(タスポ)」対応の「成人識別たばこ自動販売機」を導入しています。未成年者の喫煙は非行の走りに位置づけられることから、喫煙防止の取り組みは、社会全体の要望であることはもちろん、たばこ業界としても最重要課題として位置づけています。
今年の初めから九州や北海道から順次首都圏に向かって使用が開始され、7月には日本全国でタスポが無ければ、自動販売機でのタバコの購入は出来ません。多分、出張や旅行で他府県に行った方は、自動販売機でタバコが買えずに困った経験をされているのではないでしょうか。ただ、コンビニや駅の売店などでは、成人であることが分かればタスポを提示しなくても買えるようですからご安心下さい。
最近になって、タバコについては話題を欠かさなくなりました。6月の初めには、未成年(高校生)の息子に、タスポを貸したとして母親が書類送検されましたし、広島県警では売店の女性が署内にある自動販売機にタスポをぶら下げ、署員が署内でタバコを購入する際に利用させていたようです。署員しか利用しないので、売店の女性が気を効かしたとのことですが、実はこれは犯罪です。タスポは譲渡や貸与が禁止されているからです。同様の事件は福島県や福岡県でも確認されています。
既にタスポの利用が開始されている道府県では、タスポの申し込み数が喫煙者の2割程度になっているようです。購入が面倒くさいというのが主な理由のようですが、中にはタスポをこのまま入手せず、一気に禁煙してしまおうかと考えている人も多いようです。
また、タスポの必要ない自動販売機も兵庫県では登場しています。自販機メーカー、フジタカ(京都府長岡京市)が開発しました。利用者がミラーを見つめることで成人かを識別し、20歳前後と判断した場合は運転免許証を挿入するように求め、成人かどうか確認します。同社では今後は他府県でも自販機の導入を検討しているとのことです。
タスポの導入で面白い現象が起きています。タバコの自動販売機を置いている店の売り上げが急減、鹿児島ではタスポ導入前の売上高に比べて1/10以下になったところもあり、タバコ販売業者が急減しているようです。
さて、タスポの主目的は成人識別ですが、他にも機能がついています。紛失した場合や盗難にあった場合の情報配信機能(不正利用防止)や、前払い方式のプリペイド機能(電子マネー「デビル」=現金が無くてもタバコの購入が可能)などがそれです。
タバコの売り上げ減は税収にも響きます。歳入不足に苦しむ政府は、売り上げ減少を懸念してか、タバコを1000円に値上げする案も出ています。もし、タバコを1000円にすると、税収が8兆円程度増えるという話ですが、果たしてどのようになるのやら・・・。

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