原油価格高騰の余波
新聞やテレビで石油関連価格高騰のニュースが流れない日はありません。おまけに、穀物まで高騰が止まらないことから、今では投資家の目は商品相場に釘付けになっていますし、国民は物価の値上がりで悲鳴を上げています。
この状況は日本だけのものではありません。諸外国も同じで、貧しい国では暴動まで起こっているのです。先のG8の財務大臣会議では、投機マネーに何らかの規制を掛けることを検討しましたが、「注意深く見守る」とのコメントしか出せず、様子見を決め込むしかないのが実情です。また、ブッシュ大統領を始め、各国の首脳もいらだつ発言をしていますが、それをよそ目に日々値上がりを続けているのが商品相場です。
相場ですから永遠に上がり続けることはありません。いつかは下げに転じるのですが、現状では投機マネーの行き場が無く、対策も徒労に終ってしまいそうな感じがします。しかし、「山高ければ谷深し」と申します。いつかは大きな下げが来ると思うのですが、今回の高値覚えがありますから、大衆は買いポジションを持ったまま捕まってしまうのではないかと心配です。
さて、今回のトピックスでは「原油価格高騰の余波」を調べてみました。そこで導かれた結論は、「先物取引を使ってヘッジするべし」でした。商品取引員の皆様、実業者にヘッジをお勧めしては如何ですか?個人投資家より先物取引に対する理解が早く、喜んで参加していただけると思うのですが・・・。
<食品業界>
一番の影響を受けているのが食品業界です。穀物類の高騰で原材料費が値上がりしている上に、加工のための燃料、輸送のための燃料、包装用のビニールや段ボール箱など、全ての工程で値上がりしているために、製品に添加せざるを得ないのが状況です。ところが、世の中は不景気です。値上げのために余計に消費が落ち込んでしまい、非常に厳しい経営を強いられているようです。
<建設業界>
建設業界は違う事情があるようです。皆様ご存知の通り、建物は一朝一夕に出来上がるものではありません。見積もりを出したのが1年も2年も前というのはざらにあります。ところが、いざ建設が始まる段階になって、原材料費は値上がりするは、輸送コストは嵩むはで、結果的に作って赤字。その分をお客様に追加負担をお願いすることも出来ず、経営悪化になってしまっているようです。
<運輸業界>
物を運んで商売していますから、燃料の高騰は死活問題です。距離を稼がないことには商売にならないわけですし、距離を稼ぐということは燃料費が嵩みます。最近、宅配業者が走っているのを良く見受けますが、これも自衛手段とか?一日何キロ走るのか分かりませんが、身体が丈夫で体力に自信のある人しか出来ない仕事になりました。

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