オイルサンド

オーテック株式会社による業界トピックス。

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オイルサンド

 原油相場が高騰を続け、連れてガソリン価格も高騰し国民の足(車)を奪い続けています。これまでの動きを見てみると、2000年以降の5年間は20ドル~40ドル(バレル:WTI)のレンジ相場でしたが、2004年の5月に40ドルを突破して以降、適度の押し目をつけながら上昇し、今年1月には100ドルを突破、その後も上がり続け、この7月には150ドル目前にまで達しています。

 それと歩調を合わせるよう(ある意味当たり前かもしれませんが)に、ガソリンの店頭価格も上昇し、ついに7月1日には1リットル180円を突破してしまいました。その結果、行楽地やゴルフ場が最も影響を受け、客足は遠のくばかりのようです。そのせいか、週末の高速道路の渋滞も緩和傾向にあるとか。地球温暖化防止には良いことかもしれませんが、原油高は物価高を誘発し、景気を後退させてしまいますので、国民生活には非常に困る現象です。

 原油価格高騰の中、注目され始めたのが「オイルサンド」「オイルシェール」の存在です。

オイルサンド: 極めて粘性の高い鉱物油分を含む砂岩のこと。原油を含んだ砂岩が地表に露出、もしくは地表付近の地下水などと反応し、揮発成分を失ったことにより生成される。色は黒ずみ、石油臭を放つことが特徴。

オイルシェール: 頁岩(けつがん)は有機物に富むものが多く、特に有機物が多いものは常圧で触媒を用いず乾留すれば石油を回収することができるので、オイルシェールと呼ばれる。
 世界中に埋蔵されているオイルサンド、オイルシェールから得られる原油は5兆バレル以上と推定されており、将来、枯渇するであろう原油代替の石油燃料資源として注目を浴びています。ところが、1バレルの原油を得るためには、数トンの砂岩を採掘、乾留する必要がある上に、大量の廃棄土砂が発生するほか、従来の原油と比較して採掘及び抽出コストが高く、また廃棄土砂の処理に多額の費用がかかるため、長い間不採算の資源として放置されてきました。そのコストは合わせて60~70ドルと言われています。

 ところが、最近の原油高騰はオイルサンドの採掘価格を軽く突破し、十分に採算に合う状態になってきたために、注目を浴びてきているのです。かつて第2次世界大戦中、石油資源の枯渇した日本軍部が満州のオイルサンド採掘に取り組んだこともあったそうですが、実用化までにはいたらなかったようです。

 先物取引価格が市場取引開始以来の最高値を更新し、このままの高値圏で推移すれば採掘コストを上回っているわけですから、大規模な採掘・精製が行われるようになることでしょう。埋蔵地や採掘権の買収に、多額の投機マネーが踊っているとのことですが、十分に納得できる話ではないかと思います。