FX市場の現状と将来

オーテック株式会社による業界トピックス。

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FX市場の現状と将来

 大手経済研究所が「FX市場の動向と展望」を8月中旬に取りまとめ発表しています。これによりますと、来年度にかけては、市場規模は預かり証拠金、口座数、取引高とも大きく拡大するものの、再来年にはレバレッジ規制の強化もあり、伸び悩むと予想しています。

 FX取引は1998年の為替の自由化・金利の自由化を機に取引が開始されました。当初は銀行間の取引が簡素化され、コストが大幅に軽減されるのではないかとしていましたが、2000年の声を聞く頃から、個人向けに取引が開始され人気化しました。

 当初は目ざとい業者が人気化に触発され乱立しました。しかし、度重なる投資家トラブルが発生し、主務官庁も重い腰を上げて規制強化に乗り出しました。しかし、新聞紙上等で「主婦がFX取引で○億円脱税」とか、「家に居ながらにして手堅い利殖」などの活字が踊り、「そんなに簡単に儲かるのか」と、ますます人気に拍車がかかりました。

 しかし、投資家トラブルは悪質さを増し、司直の手が入り始めると一気に業者数は少なくなってきました。一時は600社とも言われましたが、その後急速に200社程度にまで減少しています。

 さらに、一昨年からのリーマン・ショックに伴う金融不況や、2009年8月からは信託保全とロスカットの導入が義務付けられたことなどから業者の数は益々減少し、現在では110社程度と推察されます。

 現在の規模は預かり資産で6000億円、顧客数で200万口座と推察されているようですが、最近の売買動向を見ると金利差を狙うオーバーナイト取引よりも、価格差を狙う日計りをはじめとする超短期売買が主流であり、且つ、クイック入金が可能ですから預かり資産は減少気味で顧客数は増加傾向ではないかと考えられます。

 さて、今後を予測しますと2010年からのレバレッジ規制が投資家の市場離れを加速するものと考えられます。健全な取引をする業者や投資家にとっては高いレバレッジは魅力の一つです。今回のレバレッジ規制についても、業者側よりも投資家からの不満の声が多かったと聞いています。

 FX市場に代わって、最近はCFD取引が人気化するのではないかと言われるのも、FXからの市場離れを予測する要因です。ヨーロッパ市場では証券取引の4割程度が、CFDのヘッジとも言われています。取引要綱は為替の商品版や証券版です。日本でも既に商品取引員や証券会社がCFDに参入しており、FXにとって変わる日は近いと思われます。