サッカー・ワールドカップの経済波及効果
2010年サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会はスペインの初優勝で幕を閉じました。戦前からスペインを無敵艦隊と称し、優勝候補の一番手にあげている人も多くいたようです。今大会は戦前では予想されなかった日本のベスト16という快挙もあり、大いに盛り上がった大会でした。
今大会は時差の関係で日本の深夜に試合が行われました。翌日に仕事があっても「絶対観戦するんだ」という人も多くいたようで、寝不足で仕事に影響があった方もさぞ多かったことでしょう。世界的に見て、オリンピックよりもサッカー・ワールドカップは人気があるそうですから、仕方ないことかもしれません。日本戦は大いに盛り上がり、深夜にも拘らず50%以上のテレビ視聴率を稼いだようですから、如何に凄い大会であるかがわかります。
* 経済波及効果=経済波及効果とは、ある産業の生産額や価格(単価)に変化が
生じたとき、産業間の取引を通じて他の産業の生産額や価格(単価)に次々と影
響を及ぼす効果のことをいい、大きく生産誘発効果と価格波及効果に分けること
ができます。この効果は、ノーベル経済学賞を受賞したレオンチェフが考案した産
業連関分析によって算出することができます。
スポーツ等のイベントの場合は、イベントなどを開くためには会場建設、道路など
のインフラ整備、運営するには人件費、運営費、テレビ放映権、コマーシャル等の
多くの経費がかかります。また、イベントには多くの人々が訪れ、宿泊費や交通
費、食費、お土産代などにお金を使います。イベントを開催することによって動く
と推測できるお金を累計したものが「経済効果」であり、少しでも影響を受けると
思われるお金の動きまでカウントしたものを「経済波及効果」と呼びます。
嘗ては大きなスポーツイベントを開くことに意義がありましたが、結果として赤字になり将来にツケを回していました。しかし、最近のスポーツイベントは、開催することによって利益を生み出そうという考えがあります。
今回のサッカー・ワールドカップは、日本では深夜にも拘らず多くの人が競技場やスポーツバー、自宅等で観戦しました。人間が起きていれば必ず飲食の消費がおきます。また、それに移動を伴えば交通費や宿泊費等の費用もかかります。深夜に50%のテレビ視聴率を稼ぐということは、計り知れない経済効果があったと思われます。
また、日本が勝ったといっては、スーパーやデパートでは「祝勝記念」と称して安売りを行います。気分が高揚しているのでついつい財布の紐も緩んでしまうのです。今回のサッカー・ワールドカップ経済波及効果は発表されていませんが、世界的にも日本でも大きなものがあったのだろうと推測されます。

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