東穀取ザラバシステム改修へ
今年から東京穀物商品取引所の一部の商品でシステムによるザラバ取引が始まりました。ところが、開始当初から「約定しているはずの指値注文が約定していない」とか、「ザラバ時に指値値段と違う値段で約定している」「約定通知が帰ってこない」などのトラブルが発生していました。
同取引所では「一括約定方式などを採用している東京工業品取引所のザラバシステムとは、約定締結ルールが違うので同一の板状態でも異なる約定価格になることもある」と説明をしていました。このことが起こる原因として、同取引所は「ザラバ市場の流動性が低いため、僅かな成り行き注文で価格が動きやすいことが原因の一つであり、暫くは様子を見たい」としていましたが、商品取引員はこれについて納得せず、システムの改修を強く望んでいました。
そこで同取引所は2月8日に第2回取引システム委員会を開催。これらの諸問題の解決方法について検討を行いました。そこで得た結論は「成り行き注文などの考え方、定義を根本から変更する」であり、当面の措置として、約定可能値段幅を縮小し、基準値間隔を30秒から2秒に、さらに警告点幅も上下200円から100円に改める考えを示しました。
2月15日の理事会では「ザラバシステム売買細則」を変更し、3月3日から実施すると発表しました。これに伴い、2月22日には会員説明会を開催、翌23日には会員の参加をお願いして模擬売買テストを実施しています。さらに、会員には極力指値による注文を要請し、特別気配状態が少なくなるように配慮しました。尚、これらの措置についてはホームページ上で一般投資家にも理解を呼びかけています。
システムの改修については、「現時点では改修に要する期間について、確定的なことは言えないが少なくとも半年は必要」(林常務理事談)としていることから、4月から予定されていたとうもろこしなどの主力商品のザラバシステム化は大幅にずれ込むことが確定しています。
一方、2月18日には売買高や相場情報を送信できなくなるトラブルも発生しました。東穀取の取引システムでは2系統で商品取引員と情報のやり取りをしていますが、問題が発生したのはその中の1系統で、4本値や売買高などの相場上の重要な情報が送信できなくなったようです。商品取引員は別系統から情報を取り売買を執行していますが、原因が不明のままだということで不安は残ったままの状態です。
現在は農水省主導で取引所改革が議論されていますが、システムの問題も大きなテーマになってきたと取引所間では話が出ているようです。

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