農産物商品市場の機能強化に関する研究会報告書を見て(2/2)
前回に引き続き、農林水産省の「農産物商品市場の機能強化に関する研究会」(平成20年1月30日から4回開催、研究会終了後パブリックコメントを実施。平成20年5月23日報告書を公表)について報告いたします。今回は「今後の東京穀物商品取引所等の取組について」の報告です。
| < 今後の東京穀物商品取引所の取組について> |
| 【1】 東京穀物商品取引所の取組について |
| ●株式会社化・ガバナンスの強化について
取引所のシステム等を強化するためには、豊富な資金を調達する必要性があること及び取引所を取り巻く多様な環境の変化に柔軟に対応すべく迅速な意思決定が欠かせないこと等を踏まえ、平成21年度内の株式会社化を目指す必要がある。 ガバナンス強化の観点からは、「内部統制システム」の導入や、企業会計の適用を、株式会社化に先立って自主的に導入することが望ましい。●ザラバ化、取引時間の延長及び取引システムの強化・改善 流動性を増大させる観点から、平成20年中にとうもろこしのザラバ化を行い、他の上場商品については東京工業品取引所とのシステム統合実現を機に原則ザラバ化を進める必要がある。平成20年度中に現在より2時間程度、取引時間を延長する必要がある。また、取引のオンライン化を推進し、海外や証券会社等のプロ市場参加者が取引を行いやすい条件を整えるため、制度的な整備を進める必要がある。 平成22年度中に東京工業品取引所とのシステム統合を実施する必要があるが、カスタマイズを最小限にし、同時にコストも抑制する。なお、ザラバ化を進める上では、取引参加者に綿密な説明を行うほか、運用に際して問題が無いように十分なテスト期間を確保するため、迅速に意思決定を行う必要がある。●市場参加者の多様化・プロ化、取引ルールの改善及び市場監視の強化 プロの参加者を増やすため、積極的な広報・マーケティング活動、諸規定類の英文化、ボリュームディスカウント制度導入(平成20年度中に実施)等の環境を整え、遅くとも平成22年度末までにプロ参加者の比率を5割まで増やし、厚みのあるバランスの取れた市場参加者構造を目指す。様々な課題としては次の項目がある。 |
| 【2】 中部大阪商品取引所及び関西商品取引所の取組について |
| ●中部大阪商品取引所や関西商品取引所についても、本報告書を踏まえ、市場の利便性向上・信頼性向上に向けた取組を行う必要がある。 ●中部大阪商品取引所はこれまで進めてきた株式会社化への取組を継続する。 ●関西商品取引所は取引所内に設置した「取引所ビジョン検討会議」の報告書通り、東京穀物商品取引所に先行して独自に取り組むことができるものについては、本報告書にとらわれず実施する必要がある。 |

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