産業構造審議会商品取引所分科会による報告書から

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産業構造審議会商品取引所分科会による報告書から

 昨年3月から10回を数えた産業構造審議会商品取引所分科会は、昨年12月18日の会議で、これまでの「商品市場の制度のあり方等」についてのとりまとめを行い、報告書を提出しました。今後は、これを基にパブリックコメントを募集し、それらの意見を踏まえた上で通常国会において法律改正が行われることになります。

 商品先物取引業界は預かり資産がピークから比べて68%の大幅な落ち込みであり、信頼性を維持しつつ商品先物取引業界を運営していくには危機的な状況にあります。さらに、今年は東京工業品取引所の新システム、清算機構の純資産額20億円規制、法律改正などの大きなイベントが続きます。

 これらは単に業界の環境変化にとどまらず、商品取引員の経営や営業スタイルまで変化をもたらすことに成ります。つまり、これまでの商品取引員経営・営業は05年の法律改正により大きな変化を余儀なくされましたが、今回の変化はそれと同等、もしくはそれ以上の変化にならざるを得ません。

 報告書の冒頭に世界経済の構造変化や、我が商品先物取引市場のかつてない大きな変革などを記し、社会や産業に対する以下に貢献するかを説いています。それらを踏まえた上で、次回の法律改正に繋がるわけですから、今回の報告書については各社とも十分に目を凝らし、言葉の一つ一つを詳細に分析しなければならないと思っています。

 今回の報告書での纏め方は非常に簡潔に成っており、方向感も含めて理解しやすいものに成っています。具体的なものについては、次回号で触れるとしまして、今回は“目次”と“はじめに”について紹介します。

<商品先物市場製作に求められる課題>
・ 商品先物市場の機能
・ 課題1:事業者等にとって「使いやすい」市場を構築すること
・ 課題2:「透明な」商品先物市場を構築すること
・ 課題3:利用者の「トラブルのない」商品先物市場を構築すること
<具体的な見直し項目>
・ 「使いやすい」商品先物市場の実現
・ 「透明な」商品先物市場の実現
・ 「トラブルのない」商品先物市場の実現
・ 関係者に求められる役割
<はじめに>
原油、穀物等の価格が大きく変動する中で、商品価格の透明且つ公正な形成と価格変動リスクへの適切な対応は、我が国経済が競争力強化を計る上で重要な課題となっている。 しかしながら、その昨日の重要な一翼を担う我が国商品先物取引所の出来高は、この4年で半減するなど低迷しており、国際競争力強化は喫緊の課題となっている。世界第二位のGDPを有する我が国に相応しい商品先物市場の構築が求められている。