委託者からの相談や苦情が減少中
先ごろ、日本商品先物取引協会から発足後10年間の、委託者からの相談や苦情、紛争の集計が発表されました。発足当時の1999年は委託者からの問い合わせが6652件、苦情が503件あったのに対し、2008年度は問い合わせが2079件、苦情が119件と大幅に減少しています・。
それぞれのピークは苦情が発足年の1999年度が503件、問い合わせが2001年度の8221件ですが、総じて減少傾向が続いており、業界関係者の努力が数字に表れています。
一方、斡旋を見てみると、1999年度は25件でスタートしましたが、その後、2004年度の250件まで年を追うごとに増加、2005年度の商品取引所法改正後に減少が顕著になり2008年度は96件でした。1999年度からの増加は、同協会の機能が発揮され始めてきたことを物語り、2005年度からの減少は会員各社に法令順守が徹底してきた証と考えられます。
さて、苦情申し出の中身を見てみましょう。直近5年では、不当勧誘が平均で55.1%と最上位を占めています。さらに注目すべきは、件数全体が少なくなっていることもありますが、2004年度以降、43.5%、50.2%、59.1%、64.0%、62.2%と比率的に増えてきていることです。
他の特徴では、無断売買が2006年度を底に増えてきていること、仕切り回避は横ばいが続いていること、返還遅延がほぼゼロになっていることなどです。それぞれの平均比率では、不当勧誘55.1%、一任売買6.8%、無断売買11.1%、過当売買3.8%、仕切り回避11.8%、返還遅延1.8%等となっています。
一番多い不当勧誘の具体的な内容では、断定的判断の提供が年を追うごとに増え2008年では39.2%(2004年度13.3%)と第一位になっています。二番目に執拗な勧誘2008年度25.7%(2004年度12.0%)が続き、三番目が不適格者への勧誘2008年度16.2%(2004年度18.1%)になります。このことは、営業の厳しさが如実に現れている証拠と受け取れる反面、過去からの問題が改善されていないことにもなります。
諸問題が年々減少していることは、非常に喜ばしいと評価できると思います。ただ、
壊滅まで進展しないことには、主務省をはじめ消費者団体の評価は上がらないと考えます。また、不招請勧誘の禁止等、業界がどうしても避けたい厳しい措置を回避することも出来ません。皆様の更なる努力を希望して止みません。

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