石油市場

オーテック株式会社による業界ニュース。

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石油市場

 東京証券取引所が7月から石油業界関係者に対して、同所が石油市場を開設する場合に参入する意思があるかのヒアリングを行っています。ヒアリングを受けた業者の中には「上場すれば使ってみたい」と回答した企業も多く、東京証券取引所では市場開設に前向きであると、業界関係者は話しています。

 東京証券取引所が石油市場を開設する場合は、石油製品を中心としたインターネット上の先渡し市場(JOX)になると業界関係者は話しており、今後はクリアリング機能や売買手法等の話し合いが行われるとしています。

 東京証券取引所は石油市場のみならず、貴金属のETF(上場投資信託)の上場も8月24日には行っており、「今回の上場によって、日本の投資者は、初めて、証券会社を通じて、銀、白金、パラジウム、貴金属バスケット価格に連動するETFに投資することができるようになりました」と広く投資家に呼びかけています。

 石油市場は既に東京工業品取引所で先物市場が上場されている上に、大和証券が「WTI原油先物ファンド」を開発し、今年の6月から販売を開始しています。また、大阪証券取引所も8月3日からニューヨーク商業取引所「NYMEX」の「WTI 原油先物」を対象にしたETFを上場し、取引所間や証券会社間の競争が始まっています。

 今回の東京証券取引所のJOXについて業界関係者は、「東京証券取引所は元売り同士がインターネットを使って、売り買い双方が売買希望値段を出し、それが合致すれば売買が成立する相対取引(OTC)をする場を作る予定。通常のOTCと同じ仕組で、元売り同士の直接売買の場になる」と話しています。

 東京証券取引所は紹介料だけを取るだけとしていますが、取引するには清算機能の仕組が必要になることから、簡単に市場開設には至らないという声も聞こえてきます。しかし、証券には日本証券クリアリング機構という信頼性の高い清算機構があるため、方向さえ決まれば年明け早々に開始との声も聞こえてきます。

 商品ETFの上場が相次ぎ、商品先物市場との競争が激化しそうな状況にあります。ある石油市場に詳しい業者関係者は「商品先物取引に関しては先行する商品取引所がある。商品ETFの上場は、裁定取引などの新たな手法が可能になり商品先物市場を活かすのではないかという考え方もあるが、実際は市場の信用力の関係から商品先物市場にとっては痛手になるのではないか。総合取引所構想に拍車がかかるかもしれない」としています。

 今後の推移を見守る必要がありますが、証券取引所の商品に対する気持ちは熱いものがあり、今後の推移を見守る必要があると考えます。