東京穀物商品取引所が東京工業品取引所システムを利用

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東京穀物商品取引所が東京工業品取引所システムを利用

   東京工業品取引所(以下「東工取」)と東京穀物商品取引所(以下「東穀取」)は、東穀取が東工取のシステムを利用することに合意し、2011年1月4日(大発会日)から利用開始することを双方から発表しました。

   東工取のシステムはNASDAQ OMX社製で取引・清算システムや市場監視システム(SMARTS)で世界標準と言われているものです。国内では大阪証券取引所が同じシステムを利用しており、デリバティブ取引の世界では優れたシステムと言われています。

   東穀取では不動産売却等で移行作業の費用や運用費用等を捻出するとしています。また、現行システムの保守契約が来年の8月に切れることで移行に踏み切りやすかったこともありますが、出来高の落ち込みが厳しいことからシステムの統一は東穀取の再復興に寄与するのではないかと言う思惑もあるようです。

   両取引所の期待通りにシステムの統一化には様々な恩恵が考えられます。
  <商品取引員の立場から>
     ・ 両取引所に加入している取引参加者は設備投資もランニングコストも大幅に
         削減できる可能性がある。
     ・ 取引ルールやシステムが統一されることで、担当要因が少なくて済む。
     ・ 営業部門や市場部門の混乱がなくなる。
     ・ 事務作業が軽減される。
     ・ 取引時間の延長が可能になり、収益力がアップする。
     ・ 取引時間が延長されることで、海外市場とアービトラージがより可能になる。
     ・ 委託者の混乱がなくなる。
     ・ 売買高の増大が期待できる。

  <委託者の立場から>
     ・ 東穀取もザラバ取引になり売買の機会が増えると同時に、夜間取引が可能に
         なることで海外市場の動きを睨みながら売買が出来る。
     ・ 主力市場が同一システム、同一ルールになり混乱がなくなる上に利便性が
         高まる。
     ・ ポートフォリオが組みやすくなる。
     ・ 売買ミスが少なくなる。

   今回のシステム統合は、将来に向けての取引所の統合などの取引所再編に向けた動きと捉える向きもあります。また、ある取引員の首脳は「あらゆる面でコストの削減が図れるから非常に良いことだ。同じシステムと言うことは、同じ時間帯に常に取引が可能と言うことであり、委託者は動きのある銘柄をいつでも売買ができるようになるので、売買進行にも大きく寄与すると考えている」と話しています。